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橋がつなぐ下町

今日は有楽町線新富町駅付近に来ています。新富町は、銀座、築地と隣接し、地下鉄駅上には中央区役所(本庁)があります。

 

ここには、江戸時代、多くの武家屋敷がありました。数年前、テレビで坂本龍馬の一代記が放映されていましたが、私も毎週欠かさずに見ていました。現在、中央区役所があるところは、幕府より土佐藩山内家が拝領した土佐藩築地別邸がありました。中屋敷、下屋敷として幕末まで使用されていたそうです。ドラマでも描かれていましたが、志学館道場(現、銀座一丁目)に通った武市半平太。そして主人公の坂本龍馬は剣術修行のため、ここに寄宿し千葉道場(現、京橋二丁目)に通ったそうです。

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         土佐藩築地別邸跡の案内板              現・中央区役所

 

 

歌舞伎といえば、銀座四丁目の歌舞伎座が思い浮かびますが、それ以前、1660年(万治3年)に創建された「森田座」は、木挽町で興行をしていました。その後、「守田座」と改名し、浅草でも興行しますが、躍進を目指し新富町に進出します。1875年(明治8年)、『新富座』として開場します。市川団十郎をはじめ名優の興行が多く、近代的な設備も相まって、「東京第一の劇場」と称され、周辺は芝居町となっていたそうです。1889年、現在の歌舞伎座ができるまで、芝居興行の中心でしたが、建物を関東大震災で焼失し、再建されませんでした。現在は京橋税務署になっています。

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                  海鼠壁の上に絵看板を並べた劇場

 

 

 

かつて新富町には築地川が流れていました。現在も、築地橋、入船橋など、○○橋の地名は数多く残っています。築地川は銀座から屈折した形で隅田川方向へと流れていましたが、屈折した所に水路を新たに作ったため、三叉の形となったそうです。そして、昭和4年12月に『三吉橋(みよしばし)』が架けられました。

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現在は埋め立てられ、高速道路上の陸橋となっています。この三吉橋は、文豪三島由紀夫の『橋づくし』の中に、「三叉の中央に、三角形の形をつくる三つの角に・・・」と表現されています。

 

新富町 004.jpg                  三島由紀夫『橋づくし』より抜粋したレリーフ

 

 

近隣地区と比べ名所、史跡の少ない所ですが、銀座を隣町に持つ下町風情が感じられる町です。ホテルから徒歩8~9分です。 

 

御門通り~銀座八丁目

銀座と新橋の間を走る高速道路八重洲線の下には、かつて汐留川が流れていました。新橋の名は汐留川に架かっていた橋のひとつで、銀座通りへとつながります。

この新橋の北詰に、1710年、城門が作られ芝口御門と呼ばれていました。しかし、わずか14年後に焼失し、再建もされず、残った石垣も撤去されたため名前だけが残りました。この高速道路横の通りが御門通りです。

 

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 銀座八丁目には、かつて金春屋敷がありました。金春は、室町時代に発達した能楽の四宗家(金春観世、宝生、金剛)のひとつです。観世は銀座2丁目に、宝生は6丁目、金剛は京橋1丁目に各々、屋敷を拝領していたそうです。今も金春通りと名が残り、2丁目には観世通りもあります。金春屋敷が麹町へ移ってからは花街として発展していきます。

 

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銀座は丸の内と二箇所しか建設されなかった煉瓦街のひとつです。イギリス人の設計者トーマス.J. ウォートルスが明治5年から10年にかけて述べ1万メートル余の街をつくりました。ここで煉瓦遺構が発見され碑があります。8丁目ではありませんが煉瓦造二階建の洋風建築を記念する碑は1丁目にあります。

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            煉瓦遺構の碑                    煉瓦銀座の碑

 

 

汐留川には鉄橋も架かっていました。汐留駅は、わが国の鉄道開業の始発駅であった新橋駅でしたが、東京駅が中心駅になると、汐留駅として貨物駅になります。関東大震災後、築地に中央卸売市場が作られ、汐留駅と市場間は荷物運搬のため鉄道が敷かれたのです。その間、各地方の特産品が市場を、都民の台所を潤しました。その後、国鉄は廃止され鉄道もなくなりますが、その当時の栄光と記念をたたえ、有志により、踏切が永久保存されることとなりました。

 

銀座8丁目 011.jpg                     銀座に残された鉄道踏切信号機

 

高速道路の汐留側は、高層ビルが立並ぶビル群と化しています。今、面影が全く無い汐留川や御門通りに残された僅かな足跡に時代を感じずにはいられません。

銀座のご利益パートⅡ

前回は路地で見かける神社を紹介しましたが、ビルが立ち並ぶ銀座では、小さな神社は地面に直接建っているとは限りません。時代の流れ、変化とともにビルの屋上に祀られる神様もあります。

まず下の案内板は神社の遷座(お引越し)を説明しています。

銀座のご利益 006.jpg                     幸稲荷神社(1丁目、並木通り)

新しいビルは今年の秋だそうです。日比谷公園方向に遥拝すると願いが通じると記されています。

 

また、ビルになって屋上に鎮座する神社もあります。銀座稲荷神社は越後屋ビルの屋上で非公開です。

成功稲荷神社も企業ビルの屋上で非公開です。また、かく護稲荷神社は銀座松坂屋の屋上にありましたが、ビルが建て替え中のため、荒川区東日暮里のかく護稲荷神社に遷座中です。

 

 

デパートの屋上に祀られているご利益を2つご紹介します。

銀座のご利益 010.jpg                       龍光不動尊(銀座松屋の屋上)

 

鎌倉時代の名匠の作といわれ、高野山龍光院に霊験豊に現れまして、七百幾星霜を経て、昭和4年松屋が念持仏として迎え入れました。願望成就、商売繁盛にご利益があり、龍光が流行に通じるとかでファッション関係の信仰が厚いといわれます。

 

 

 

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                    銀座出世地蔵尊(銀座三越屋上)

 

明治のはじめ、旧三十間堀川より出世したご神体を、地元4丁目の有志が小さなお堂を作って祀り、現在の土地主である三越によって屋上に祀られました。

『ご利益を祈願して、成就せざることなしと言い伝えられ、私も思わず、お祈りいたしました。

 

 

最後に、銀座天賞堂の角に立つ天使の像を見てください。

銀座のご利益 003.jpg               角から通りを覗く天使像(銀座天賞堂晴海通り角)

 

ご覧のように弓矢を持って誰かを待っているようです。ビルの向うから大切な人がやってくるようです。ハートを射止めようとしているのかもしれません。これは恋愛成就のご利益があるかも知れませんね。

 

 

マルチな劇場

新橋演舞場は、ホテルから7~8分の所にあります。歌舞伎、新派、スーパー歌舞伎、ミュージカル、現代劇、新喜劇など多種多様な芝居が上演されています。12月下旬に『三婆』の公演を見てきました。

土曜日だからでしょうか、熟年カップル、おば様たち、母娘の姿が数多く見受けられました。

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                  後方のオフィスビルと一体化した新橋演舞場の入口

 

新橋演舞場は、1922年、新橋芸妓協会によって設立されました。名前のとおり、演舞や歌舞を披露するための劇場が目的でした。昭和の始めに松竹㈱が興行を受け持つようになりますが、1945年(昭和20年)の東京大空襲で焼失します。その後再興されますが、1982年、自動車会社の新館ビルと一体化した新築の劇場に建替えられ、三階建て、客席1428席を持つ格式ある劇場として現在にいたっています。

 

演舞場 001.jpg                     きらびやかな緞帳が下がる舞台 

 

新橋演舞場は、昨年4月に新しく建替えられた歌舞伎座が出来るまで、歌舞伎の常設劇場として3年間様々な演目が上演されてきました。しかしマルチな劇場として上演される芝居は多種にわたります。

従来から、新派の芝居が多く上演されてきました。劇団新派は125年の歴史を持つ名門です。新派の舞台は『婦系図』などの日本文学の古典ものが多く、日本人の機微、情緒、哀愁のようなものをおりまぜて観客へ感動を与える芝居を得意としています。今回、『三婆』では、二代目水谷八重子氏が新派のリーダーとして、元気に活躍されていました。

 

ロビーのお土産コーナーで面白いものをみつけました。ガチャポンに入った「歌舞伎ハンカチーフ」です。

 

演舞場 004.jpg                   義経千本桜、鳥居前 忠信」のデザイン

                      一枚300円、サイズ27×27cm 

 

演舞場でガチャポンとは、ユニークな取り合わせです。ガチャポンはお子様(?)向けの商品が多くありますが、新橋演舞場の新派ファンや歌舞伎ファンは、年代的に5~60代の女性が多いはずです。商品を選んだ新しい顧客層への試みでしょうか。

このガチャポンは6種類用意されています。いずれも人気のある演目が選ばれ、「弁慶」、「暫」などがあります。歌舞伎の特徴である隈取りや小道具がデザインされ、ちょっとした手土産に最適です。他に根付(ストラップ)もあります。

 

2月は、演劇で母親探しの喜劇時代物『「母をたずねて膝栗毛』が上演されます。3月はスーパー歌舞伎の上演予定です。

ぜひ、場内での幕間には、演舞場特製のお弁当を召し上がり、観劇にお出かけ下さい。ホームページは下記の通りです。

www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/

 

 

 

 

銀座のご利益

銀座は、江戸時代、貨幣を作る職人の町でしたが、やがて御用達の町人の地へと発展していきます。明治以降、近代化政策により煉瓦街に集まった商人によって商人の町へと変わっていきます。当時の繁華街は日本橋、浅草でしたが、銀座の商人たちは山の手(麻布、赤坂、市谷等)に顧客を持ち、今日、老舗と呼ばれるお店が誕生していきます。

 

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近代的なビルが立ち並ぶ銀座ですが、路地の一角に小さな氏神様があります。商売繁盛を願い、地元の人々の暖かい愛情で大切に祀られてきました。

 

 

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                                       朝日稲荷神社(松屋通りと三原通りの交差角)

ビルの1、2階の壁面を吹抜けにしてスペースを確保した銀座ならではの時代を先駆けたスタイルです。商売繁盛、家内安全のご利益があります 。屋上にも本殿があります。

 

 

 

銀座のご利益 004.jpg                                           宝童稲荷神社(銀座.天賞堂横路地入る)

路地裏にあり、子供の健やかな成育の祈願にご利益があります。

 

 

 

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                                  あづま稲荷神社(あづま通りと三原小路入口)

京都伏見稲荷から御霊を頂き、現在地に鎮座。火防、盗難よけ、守護の祈願にご利益があります。

 

 

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                                       豊岩稲荷神社(資生堂ザギンザの裏の路地) 

縁結び、火防の神様で、芸能関係者の信仰が厚いと聞きます。

 

 

 

銀座のご利益 013.jpg                                               八官神社(ホテル日航の裏、横です)

幸運を招く神様で宝くじを購入する前にお参りすると良いそうです。

 

銀座はショッピングはもちろん、お食事も楽しめるところですが、路地で小さな神社を見かけましたら、旅の安全と健康を祈願してほんの少し立ち止まってはいかがでしょうか。

ご利益についてはまた次回に続きます。

 

 

 

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