2016.1031
用賀の夕暮れ~♪きみをのせて
みなさん、こんにちは。突然に本当に寒くなってしまいました。この寒さで、紅葉は進んでいるようです。たのしみですね。
用賀の町には、紅葉する木々がたくさんありますので、もうすぐ色づき始めて、町中を彩ってくれることでしょう。
この寒い時期になると、日が落ちるのが早くて、6時ごろには、もう暗くなってしまいます。
ホテルは昼の3時にチェックインを始めます。早いお客様は、3時頃には到着なさいますが、やはりチェックインが多いのは、夕暮れ時からですね。、会社が終わった方、遠方から東京に到着された方などです。
その用賀の夕暮れの様子をお話します。
用賀の町は、高いビルでも10階建てぐらいです。東急ステイ用賀も9階建ての建物です。一戸建ての低めの建物が多いので、町を歩いていても、空が広く見えます。夕焼けの雲が遠くから真上まで続いています。
9階あたりから周りを見回すと、外輪の山々が連なる方向、東京の都心が広がる方向と、ぐるり360度なかなかのパノラマが楽しめます。もちろん空は丸くドーム型に広く、雲が出ているときは、地球ってやはり丸いんだなと感じさせてくれます。
日が暮れ始めて、薄暗くなると、都心方向に東京タワーのイルミネーションが輝き始めます。東京タワーは近くまで行くと、高層ビルが多くなっているので、そんなに高くは感じられなくなってます。ビルに隠れて、姿さえ見えないこともあります。
でも、ここ用賀からは、暗い空を背景に、キラキラしていて、やっぱり東京タワーも捨てたものではないなという、存在感です。
その横に、新宿の高層ビル街が見えます。ちょっとアニメ「千と千尋の神隠し」のシーンのようです。
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雨が降って、湯屋の周りは海になってます。
雨の名残の雲が暗くなってきた空にゆっくり流れています。
その海と雲の向こうに、煌く大都会が見えてます。
千尋の面倒をみている先輩のお姉さんがつぶやきます。
「いつか、あの街に行くんだ。こんな所逃げ出してやるんだ」
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新宿の街がどんな所か、良く知っている私でも、思わず不思議な幻想に耽ってしまいます。
さて、近くに目を移すと、大通りの信号が、赤に青に輝きを増していて、住宅街には、弱々しい明かりが点々と灯り始めています。
真下にあるモダンなすり鉢型の地下鉄の用賀の駅からは、家路を急ぐ人々があふれてきます。裏のバスロータリーからは、近隣の町に向かうバスが次々に出発していきます。
低いしもた屋の多い商店街で買い物をすませた人たちが、明かりの灯った家々に向かって歩いています。
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アニメ「天空の城ラピュタ」の主題歌、「きみをのせて」の始まりの一節。
♪ あの地平線 輝くのは どこかに君をかくしているから ♪
♪ たくさんの灯がなつかしいのは そのどれかひとつに君がいるから ♪
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用賀の町の夕暮れも、どこか物悲しくて、それでいて、やさしさの予感が漂っています。
・・・・・・・帰ったら、話したいことがある。・・・話をしたい人がいる。・・・・・・・・・・
夕暮れ時、ホテルに到着するお客様は、一人の部屋にお泊りの方が多いでしょう。
でも、フロントには、私たちスタッフがいます。いつでも、お話をしにいらして下さい。