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2013.121

310年前の出来事

毎年、12月になると映画やテレビで『忠臣蔵』が上映され、討ち入りのシーンが見られました。12月14日は赤穂浪士討ち入りの日となっているからです。

ホテルから10分の明石町は、前回、書きましたように明治時代は華やかな異国情緒に溢れた町でしたが、それ以前の江戸時代、1650年代には赤穂藩浅野家の江戸上屋敷が置かれていました。『忠臣蔵』の主人公である浅野長矩(内匠頭)はここで1665年に生まれました。

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屋敷跡は現在、聖路加看護大学となっています

浅野内匠頭は幼くして、父、母を失い、9歳で家督を継ぎ、14~5歳で官職を与えられた正に青年(少年)でした。『忠臣蔵』の話は皆さんよく知っていると思いますので割愛いたしますが、小さい頃から責任のある立場にいたため、甘えのない、実直な人物であったようです。

江戸城大廊下(松の廊下)での吉良氏に対する刃傷沙汰は、それまでの氏への遺恨の蓄積であったとされています。

1701年3月14日、午前10頃に事件は起きました。場所が殿中であったため、周囲の人々にすぐに捕えられました。お預けとなる陸奥一関藩、田村家の家臣に午後2時に迎えられ、4時にはお屋敷に着きました。すぐに幕府より目付が参上し、評定を簡単に済ませ、午後6時には切腹を言い渡し,自刃させたのです。

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    自刃した田村家跡地の内匠頭の碑             辞世の句が記されています

一国の大名の事件で、殿中での刃傷とはいえ、わずか8時間余でのお裁き、あまりにも早急で、取り調べの猶予も無く、短絡的な顛末に、理不尽なものを感じざるを得ません。

 

田村家江戸屋敷(現在の港区新橋4丁目)の跡地で和菓子店を営業されている、御菓子司「新正堂」さんでユニークなスウィーツを見つけました。

その名もずばり『切腹最中』です。3月14日に因んで、『忠臣蔵』にまつわる数々のお話が後世まで、このお菓子を通して伝えられれば・・・と願うご店主の義士に対する熱い思いが感じられました。

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          新正堂さん                 赤穂義士の名入りの手ぬぐい

  

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            <1個190円の求肥の入った甘さをおさえたはみ出し餡が特長>

この『切腹最中』のネーミングはやや強烈で微妙ですが、何でもお客様にご迷惑をおかけした時、謝罪を込めたお詫びの品として手土産に持って行かれ名前から笑って許されることも多いとか・・・。

店内には、義士ようかん、どら焼きや大江戸まといなど美味しそうな和菓子がたくさんあります。ご店主の『忠臣蔵』に対する愛情を感じずにはいられません。

詳しくはホームページへ www.shishodo.co.jp/

最後に余談ですがお知らせです。こちら新橋4丁目にある新正堂さんの3ブロック左に、全く新しくなった「東急ステイ新橋」が2014年5月にオープン予定です。東銀座同様宜しくお願いします。