Room with a View - 青山から見る富士山 2010
ふりかえると、山がある。
そんな街で生まれ育った人が、東京に来て最初に驚くのが、
ふりかえっても、山がないこと。
日本の国土の2/3は山地、しかも傾斜が急で海岸にせまっている。
関東地方は日本最大の平野。
けれど、高い建物がなかった頃、東京でも高台に上がれば、山は見えていました。
それは、日本一の山、富士山。
東急ステイ青山プレミアのエレベーターホールからの眺め、手前の時計台は、東京大学駒場キャンパス。
左奥の屋上にアンテナのビルは、世田谷区砧の高台にあるNHK放送技術研究所。円形の橋は、世田谷通り、多摩川水道橋。
Go West - 旅人は西をめざす
19世紀、アメリカ東海岸の都市、ワシントンやニューヨークで、
"Go West、young man"、西には理想郷があるといわれていたころ、
江戸の人たちもまた、西を目指していました。
江戸の街、いたるところから見えていた富士山。
"富士山に登れば、幸せになれる"といわれ、当時、大流行にもなった富士詣。
その途中にある、形が少し富士山に似ている大山を詣でる人も、また数多くいました。
そんな旅人が、江戸赤坂門から歩いたのが、今の国道246号線。
青山通り、その先、渋谷からは玉川通り、多摩川を越えると厚木街道と名を変えますが、
かつては、大山道と呼ばれていました。
赤坂門は、江戸城の外堀に配置された見附、江戸城警備のための城門。
今でいえば、出国審査ゲート。ここを出るだけでも、開放感に溢れていたのではないでしょうか。
近くに溜池もあった赤坂見附は、谷底の地。大山道は、いきなり上り坂から始まります。
室町時代創業の虎屋本店を過ぎ、ようやく坂を登りきると青山の高台へ。
目前には、東急ステイ青山プレミアから見えるような勇壮な富士山の姿が現れる、
青山一丁目から外苑前あたりが、青山通りでも一番高いところ。
旅人の心は、さらにときめいたことでしょう。
年末年始、青山から見える富士山が一番美しい季節を迎えます。
早朝、うっすら赤みを帯びた富士山、右は、その30分後。1414号室からの眺め。
Text by T.Minobe














