Kill The Referee - だから、サッカーは凄い。
UEFA ヨーロッパサッカー連盟が撮影に全面協力したドキュメンタリー・フィルム。
"LES ARBITRES - Kill The Referee" 「レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏」
ヨーロッパの人にとっては、World Cupに匹敵する戦い、ヨーロッパ選手権。
Euro 2008での、レフェリーの動きをつぶさに捉え、歓喜、挫折は選手だけのものではなく、
レフェリーにとっても、人生をかけた戦いがそこにはあることを教えてくれます。
サッカーが、ヨーロッパにおいてどんなに大きな存在であるか、日本の文化、精神性と何が違うのか。
World Cupに注目が集まる今、勝敗だけでなく、サッカーを見たい人、必見です。
渋谷、UPLINK FACTORYで、7/11まで公開中。
渋谷 UPLINK FACTORY
"LES ARBITRES - Kill The Referee" 「レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏」
- 渋谷駅 徒歩10分 文化村通り東急本店前を右へ、神山町ローソンの手前
- 上映時間 13:00/15:00 (77分)
- Tel. 03-6825-5502
Euro 2008 グループリーグB組、
オーストリア vs ポーランド。
結果だけみれば、グループリーグ敗退2チームの戦い。
どちらも、グループ首位通過のクロアチア、2位のドイツに敗れていますから、大勢に影響がない試合ですが、そこで、大きな騒動が起きます。
後半45分経過、1-0でポーランド勝利目前。
ロスタイムも3分過ぎ、勝利を確信したポーランドにペナルティ・エリア内での反則。
なんとオーストリアにPKが与えられます。
この判定にポーランドは猛抗議。けれど、判定は覆らず、結果、1-1のドロウ。
第三者からすれば、前半のポーランドの得点も、レフェリーが明らかなオフサイドを見逃したようなもの。まあ、これで相子かな、なんてノンキな見方は通じません。
この時点で、勝ち点3をとっていれば、まだグループリーグ通過の可能性が残っていたポーランドにとって、この引き分けは受け入れがたいもの。
翌日、ポーランド首相から飛び出したことばが、あのレフェリーを殺してやりたい。
"首相として、つねにバランスをとり、全体をみなければならない。
けれど、昨日の試合では、私は全く違った、 I wanted to kill."
加えて、"レフェリーはミスをするもの、だけど、あれはひどい・・・・"
では、ポーランドのオフサイド疑惑はどうなの、そんなことを言っている場合ではありません。
即座に、その試合のイギリス人レフェリーには厳重な警備がしかれ、
さらに、彼の自宅周辺では、イギリスに住むポーランド人コミュニティからの抗議、脅迫に備え、
地元警察が万全の体制をとると記者発表するまでの事態に。
グループリーグ下位の試合とはいえ、ヨーロッパ中を巻き込む大騒動。
ちなみに、ポーランドの得点は、その年、ブラジルからポーランドに帰化したばかりの
国民の期待の星、Roger Guerreio。
人種、民族、歴史、国家観、様々な要素がヨーロッパのFootballには込められています。
そんなヨーロッパを伝えてくれるのが、この事件を取り上げたドキュメンタリー。
レフェリーを通して見えてくるヨーロッパサッカー迫真の記録。
サッカーをより深く楽しめます。World Cupの見方も変わります。
Text by T.Minobe














