青山の顔 - 岡本太郎の眼
2010年初夏、東京はスゴイことになっています。
丸の内、三菱一号館美術館で開催中、印象派の父、"マネとモダン・パリ展"、
森アーツセンターギャラリーでは、エル・グレコ、レンブラント、ミレー、モネ、ドガにゴッホ、
近代絵画の変遷を辿れる"ボストン美術館展"、
そして、5月26日からの国立新美術館。サルコジ大統領をして、
「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」と言わしめた"オルセー美術館展"、
加えて、ブリヂストン美術館での"印象派はお好きですか?"。
世界の名画が東京に集結。この連休に美術館巡り第一弾を計画している方も多いと思います。
そこに、ぜひ、加えて欲しいのが、青山にある岡本太郎記念館です。
- 表参道駅下車 徒歩8分、港区コミュニティバス"ちぃばす" 青南小学校下車 徒歩3分
- 骨董通りを高樹町交差点方向へ、交差点手前のT字路を左折、最初の小道を左。
- Tel.03-3406-0801
今日の芸術は、
うまくあってはならない。
きれいであってはならない。
ここちよくあってはならない。
岡本太郎の本、「今日の芸術」に書かれたこの言葉に触発され、クリエイターを志した人はたくさんいると思います。
そして今、この言葉が持つ底知れぬ奥深さに打ちのめされている現役のトップ・クリエイターも、また、たくさんいると思います。
きらびやかな装飾品を身につけ、着飾ったモデルだけが美しいのではありません。
ゴッホ、セザンヌも、当初の評価は下手でした。
「岡本太郎の眼」、現在、青山の岡本太郎記念館で開かれている企画展は、岡本太郎がカメラ片手に全国を旅した記録。
当たり前のように毎年繰り広げられる伝統行事、そこに溢れる力と美、どこの街にもいる普通の人が放つ輝き、美しさをとらえたその作品群は、"日本人って、こんなにカッコいいんだ"と、見る人を魅了しましす。
デジタル技術の向上で、誰もが驚異的な高性能カメラを持ち、簡単にきれいな写真が撮れる今、名画の前での記念撮影、それはそれで思い出として価値はありますが、もう少し、我々の周りにある美しいものに眼を向けてみてはどうでしょう。そんな気持ちになります。
美に対する意識を高め、神経を研ぎ澄ませると、名画、名作のディテイルにひそむ美のスゴサをより堪能できます。
写真は、青山学院の向かい、こどもの城の入口にある「こどもの樹」。
一つ一つの顔、全て違います、そう、子供は、人は、多種多様。
「こどもの樹」だけではありません。美術館に行かなくても、
岡本太郎の作品、 「太陽の塔」、「明日の神話」は、24時間、いつでも誰でも見ることができます。
だから、岡本太郎はスゴイ。
Text by T.Minobe














