1. HOME
  2. トピックス
  3. スタッフ日誌
  4. おすすめ
  5. 日本が世界に誇る傑作 - 根津美術館特別展

スタッフ日誌

日本が世界に誇る傑作 - 根津美術館特別展

2010/05/12おすすめ

青山の岡本太郎記念館は、岡本太郎の住居兼アトリエだった建物。
岡本太郎は根津美術館の隣に住んでいました。
その根津美術館に、岡本太郎いわく、"我が国の芸術には極めて稀な、非情美をたたえた傑作"があります。
尾形光琳、「燕子花図屏風」。根津美術館の庭園に燕子花が咲き誇るこの時期、特別展として公開されています。

根津美術館 - 琳派コレクション一挙公開

  • 表参道駅下車 徒歩8分 港区コミュニティバス"ちぃばす" 青南小学校下車 徒歩1分
  • 表参道交差点からみゆき通りをPRADAの方向へ。
  • Tel. 03-3400-2536 

kakitsubata,jpg.jpg尾形光琳、江戸時代の画家。

レンブラント、フェルメールらが名作を残し、フランス貴族文化が絶頂期を迎えた頃。マネやモネ、印象派が登場するのは、この後100年のこと。日本に凄い画家がいました。

「燕子花図屏風」、伊勢物語にある三河の国八橋に咲く燕子花を題材としたといわれるこの作品。

描かれているのは、燕子花の群生。それを、総金箔地に、群青と緑青だけで表現しています。

「あの燕子花の大群の周囲には地も水もない。あの群青の花弁の群りはただ真空の中に咲き誇っているのである。凡ゆる幻想も思い出も拒否される。画面以外に何ものもない世界、これ等こそ我が国の芸術には極めて稀な、非情美をたたえた傑作である」 
- 岡本太郎著 "日本の伝統" -

「何も流れず、水、空気もない。
絶対静(死)は、絶対動(生)を想定する」

「矛盾は、激しい相克の姿となって現れ、緊張した高揚のリズムが鳴り響く」ともいいます。
自然を、反自然的な技術によって再構成する。その技術は、極めて緻密で高度なもの。

六曲一双屏風に描かれたこの作品。左右で一カ所、同じ構図の箇所があるといいます。

音楽でいえば、Sampling。そこから、RAPというスタイルが生まれました。それまでの音楽は、Aメロ、Bメロ、サビと続き、必ず終わりがあった。ところが、同じフレーズをループ(繰り返す)するRAPに終わりはない。「燕子花図屏風」にも終わりはない。そんな気もします。

copy & paste、コンピューターでは、簡単な作業。ですが、300年前、そこには、精緻な計算と繊細な技術、慣習、常識を打ち破る際立った美へのセンスが必要だったはず。反自然的な技術を使ったCG作品があふれる今、一見複雑、色鮮やかでも、それだけでは見る人を魅了しないものなんですね。

根津美術館、「国宝燕子花図屏風」展は、5/23(日)まで。日本の美の凄さをご堪能あれ。

Text by T.Minobe

ご予約・お問い合わせ

お電話またはメールフォームからお気軽にどうぞ。

  • ホテルご予約
  • お問い合わせ
  • TEL.03-3497-0109
    営業時間24時間 年中無休

このページの先頭へ